Wooden floor
木製床
床のきしみや浮きは、どのような方法で検査できますか。
また床のきしみや浮きの原因は何ですか。
バスケットボールで、下図の要領でドリブルをします。検査に使用するボールは、1.8mの高さからかたい床の上に落として、はずみ高さが1.2m以上、1.4m以下のものとします。
ドリブルをするのに、手首を強く上下しなくてはリバウンドがとれない時は、床板と根太、大引、束等に浮きがあるので、その部位を床下より検査し、処置を検討する必要があります。
浮き、きしみの原因には以下のようなものがあります。
(1)床板の誇張によるむくれで、床束が上がる。
(2)床板と下地の緊結不良
(3)下地の腐食による床板の浮き
(4)地盤沈下
床のたわみ、ゆがみの原因にはどのようなものがありますか。
主な原因には、以下のようなものがあります。
(1)床板の膨張によるむくれ、あばれ
(2)下地の腐食
(3)地盤沈下
(4)結露
フローリングにすき間が出来ていますがなぜでしょうか。
施工時の乾燥不良か経年による乾湿の変化によるものと思われます。そのままですと本実割れ等が生じやすいので専門家による早目の点検が必要です。
フローリングボードの角がそげて危険ですが原因と処理方法はありますか?
根太、捨板、フローリングにすき間があるのに使用したか、何回かのサンダー掛け塗装により、雌ざね部分が薄くなっているためと思われます。先端を少し斜めに切り取り、ボンドを充填して硬化させます。
数の多い場合は専門業者に相談しましょう。
木栓が浮いたり抜けたりしているがなぜでしょうか。
木栓の接着不良か捨張り又はフローリングが浮いている状態でビス留めしてあると思われます。状況によっては部分補修か全面補修する必要があるので専門家に相談した方が良いと思います。
新しい床なのに、使用中床鳴りがしてわずらわしい。
床(下地も含めて)の施工に何らかの不備があると思われますので、施工業者又は同等業者に点検補修してもらう必要があります。
ラインテープがこびりついてはがれない。
紙製のテープを使用したか、貼ったテープを長く放置したかによります。
皮すき等でていねいにはがし、塗料用シンナーで良く拭きとります。
また、ポリエチレン製のラインテープを使用し、必要以上に長く放置しないことです。
床がすべる。
床がすべるようになるのは、次の要因のいずれかによります。
(1)仕上げ塗料、あるいは仕上材料がすべりやすいものであるかノンスリップ性を失った。
(2)他の床のワックスや油脂類が持ち込まれた。
(3)化学モップの集塵帯電剤が床に付着した。
(4)誤って、すべりやすいワックスを使用した。
(5)砂やホコリが床面に残っている。
(6)ホウキやモップ類に油が付着している。
(7)使用したシューズが適当でない。
(1)については専門家の再塗装による補修等が必要です。
(2)~(6)については、フロアクリーナーを用いた清掃により解決できます。
体育館の床は、ワックス掛けした方がよいのでしょうか。
床は体育館の生命ですから大切にしなければなりませんが、最近の床塗料はほとんどウレタン系ですから、すべり、摩耗性共に良くできています。ワックス掛けは滑りやすくなる原因にもなり、掛けないことを奨めます。1度ワックスを塗ると、その上には塗料は塗れませんので、再塗装の際ワックスの洗浄剥離作業が必要となり、費用も割高となります。
床の塗装面にラバーマークがついた場合の措置は。
溶剤タイプのクリーナー(ラバークリーナーなど)で拭き取ります。
床の清掃管理で特に注意することは?
特に注意することは清掃用具の点検、整備でその中でも体育館専用モップは最重点項目です。
汚れたままのモップの使用はかえって床に汚れを付ける結果ともなるので充分点検・整備する必要があります。
整備の目安としてモップクリーニングサイクルは通常使用の場合1週間から2週間で汚れがひどくなるのでA、B、Cの順序でクリーニングを行ってください。
A.体育館専用モップは使用後に毎回ほこりを叩くか掃除機で吸い取り、清潔な状態で使用する。
B.C.モップが汚れている場合は洗濯(洗剤分を残さないよう注意する)し、乾燥後モップ糸を叩き繊維をほぐした状態で使用する。
※不織布のモップの場合は目地まで毛足が届かない場合があるので、なるべく繊維の長いものがよい。
Gymnastic instruments,Bracket&Painting
体育器具基礎及び金具・塗装
床金具のビスがゆるんで浮いているが、締めても空回りして締まらない。
何回か締め直しているうちにビス穴が大きくなっていると思われます。金具をいったん取りはずしてビス穴を木栓(割り箸等を利用してもよい)にて接着剤を充分充填し完全に埋め直し、接着剤が完全に硬化してから金具を入れ、ビスを締め直すとよい。
Other
その他
日常の手入れの方法はどうすればよいでしょうか。
日常的に行う維持管理は「清掃管理」と「保護」です。
(1)清掃管理
床表面の土砂・ほこり・ゴミ・汚れの除去が日常清掃の基本です。それもなるべくこまめに行うことが大切です。
体育館専用モップでの乾拭きを主体で清掃し、水拭きをしないようにして下さい。
また、床の利用度にもよりますが、通常3~4ヵ月に1度、溶剤タイプのクリーナー(ラバークリーナーなど)を使用した特別清掃を行ってください。
(2)保護
スポーツフロアの劣化の主な要因は「水分と湿気」「土砂・ほこり」「ワックス」「尖った硬い物」の4つです。これらの劣化要因を日常的に継続して取り除き、保護していくことが大切です。
体育館専用シューズはなぜ必要なのですか。
付帯施設にすべり易いワックス類が使用されている場合、それらのワックスも外部からくつ底に付着させて持ち込まないためです。
雨の日床がすべりやすくなるのはなぜですか。
結露によるものです。十分にモップ拭きしてから使用して下さい。
よく体育館の入口にマットを敷いていますが、必要でしょうか。
体育館に入る時、靴底の砂や埃を除去するために必要です。
また、体育館内にホール等のワックスの成分を持ち込まないためにも有効です。
特に学校等で校舎から同じ上履きで入る場合は、よくワックスを落として下さい。
マットの下の床の変色に気をつけて下さい。
学校体育館で全校集会や学園祭等を行う時の注意点はありますか。
外履きで体育館に入る場合や机・イス等を使用する場合は、体育館用フロアシートを敷き込んで床を養生して下さい。
また、イベント等で使用する場合は、集中荷重がかからないよう注意が必要です。
フットサルで使用する際の注意点について。
ゴール下部の床面との設置部は傷をつけないように養生が必要です。
また、シューズは体育館専用シューズを使用するようにして下さい。