体育館の機能の中で、床の持つ役割は最も重要なものです。木製床はスポーツ用として最適であるといわれており、現在大部分のスポーツフロアには木製床が使われております。
しかし、床の施工が完全なものであっても、その後の維持管理が不適当でしたら床の性能が劣化し、寿命が短くなるだけでなく、すべりや破損を放置しておくとケガなどを招き、大変危険です。
従って、スポーツフロアの維持管理は体育館の管理の中でも特に大切なものであるといえます。
スポーツフロアの維持管理の基本とされるのは次の点です。
・清潔であること
・床表面の光沢、すべりをスポーツを行う最適な状態に保持すること
・破損箇所が放置されていないこと
これらをいかに日常、そして長期にわたって維持していくかが、スポーツフロアの維持管理の全てであるといえます。
床性能は、経年によりある程度劣化することはやむを得ませんが、その速度や程度は維持管理の仕方によって大きな差が生じます。
適切な維持管理と点検・リフォームによって床性能を長く、その初期性能を維持していくことが可能となります。