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体育館スポーツフロアの床下地材の保護

1.床下地材の管理
床下地材はスポーツフロアに適当な弾力性と強度を持たせる役割を果たしており、フローリングの下張り材、大引・根太・支持脚などの構造材、ゴム・バネなどの緩衝材などで構成されています。
床下地材の管理は、以下の点に気をつけて行なって下さい。
・床下換気口に目詰まりがある場合は除去し、床下の換気を十分に行ないます。
・床下に水が溜まっている場合は速やかに除去するとともに、水が入り込む原因を調べて対処します。
・スポーツ競技以外のイベントなどでの使用を検討される場合は、床にかかる荷重が大きくなることがありますので、事前に床下地メーカーに確認して下さい。
床下地材は日常目に触れないだけに管理の目が届きにくいのですが、床下管理の良否が床の寿命を大きく左右します。

2.過大な荷重が加わらないようにすること
体育館は一般的に5000N/㎡(500kg/㎡)程度の荷重に耐えられるように設計されていますので、通常の集会場として使用する場合は強度的に問題ありません。
しかし、各種イベントにおきまして荷重の大きさや加わり方によっては、床の耐力を超える場合があります。
従って、大きな荷重が加わることが予想されるイベントを行なう場合には、事前に床下地メーカーに相談し、強度が不足する場合は補強などの検討が必要になります。
例えば、以下のような場合です。
(1)集中的に大きな荷重が加わる場合・・・移動観覧席・仮設観覧席・ローリングタワー・自動車の展示など
(2)長期間大きな荷重が加わる場合・・・相撲の土俵など
(3)振動や繰り返しの荷重が加わる場合・・・ロックコンサートなど
補強方法によっては、床の弾力性能などが変化することがありますので注意が必要です。
大荷重向けの製品を用意しているメーカーもあります。