木製床は含水率の変化により伸縮しますが、その大きさは材の方向によって大きく異なります。
体育館の床は下地材などにより伸縮が拘束され、また床の面と裏で条件が異なりますのでその性状は複雑となり、床の伸縮や反り・あばれという現象になって現れます。
木製床の狂いを防ぐためには、「床の各部分の含水率を一定の値に保つ」ことが大切になります。
建設当初は伸縮が大きくなりがちですが、一般にある期間たてば含水率は外気と平衡状態となり安定します。
体育館の場合、床の伸縮を考慮して床の周囲に15~30mm程度の間隙をとっています。
また、床下の温湿度環境はなるべく室内側の状態に近づけることが望ましく、床下の換気や通風が重要になります。