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体育館スポーツフロアの管理者による定期点検内容及び処置例について

1.床面塗装の点検
・床面がすべり過ぎませんか
運動靴を履いて実際に運動をしてみて下さい。すべり過ぎて危険なことはありませんか。
[処置例]
すべりすぎる場合は、ワックス掛けの影響や外部からワックスや土砂が持ち込まれた可能性がありますので、点検・除去して下さい。

・床面がすべらな過ぎませんか
同じように運動してみて、つっかかるようなことはありませんか。すべらな過ぎる場合は塗膜が摩耗している可能性があります。
[処置例]再塗装などの検討をして下さい。

・ワックスを使用していますか
ワックスは床をすべりやすくする場合があります。

・塗膜の劣化や傷がありませんか
塗装面の光沢の減少・摩耗・傷やはがれなどがありませんか。
劣化の程度に応じていくつかの補修方法がありますので、専門業者に相談して下さい。

2.フローリングの点検
フローリングの損傷は競技者にとって大変危険です。
運動時に危険な場合はとりあえず養生や使用禁止の処置をした後、できるだけ速やかに専門業者に相談し診断・補修をして下さい。

・傷や割れがありますか
傷や割れは直接利用者のケガにつながり、大変危険です。

・反り・浮き・目違いがありますか

・木栓(ダボ)の浮き・抜けがありますか

・床なり・ゆるみ・たわみがありますか
きしみ音や床の凹凸など、歩行や運動時に身体に感じられる事柄にも注意して下さい。
なお、これらは下地材の損傷と絡み合って発生する場合もあります。

・ボールが適正に弾みますか
バスケットボールで床全体をまんべんなくドリブルし、手首を強く上下しなければリバウンドを取れないなど、ボールの弾み具合が異常に悪いところがないか点検します。
人のジャンプによる点検なども有効です。

3.床金具類の点検(換気口・点検口などを含む)
・床金具のゆるみ・浮き・ずれがありますか。器具はきちんと固定できますか。
[処置例]
金具類のふたのゆるみや浮きは放置しておくとケガの原因となりますので、テープ(コートライン用)で養生するなど危険防止の応急処置をした上で、専門業者に補修を依頼して下さい。

・体育器具のぐらつきなどがありますか
バレーボール用のポールなどを床金具にセットした時、ボールがぐらつきませんか。
[処置例]
ボールの根元を支えるモルタルが破壊し、ぐらつきが生じている可能性がありますので、使用を中止しできるだけ早く専門業者に相談・補修して下さい。

4.床下の点検
水たまり・湿気がありますか。カビ臭いですか。支持脚の浮きや曲がりがありますか。
床下点検口(多くは体育館の四隅に設置)を開け、床下の状態を点検して下さい。
床下の換気が悪く湿気を含んでいると、木部の狂い・腐食や鉄部の錆を発生させ、床の寿命を著しく短くします。
また、床に大きな荷重が加わったり、地盤が不同沈下したりしますと支持脚の浮きや曲がりにつながることがあります。
[処置例]
異常が発見された場合は状況に応じて使用を止めるなど応急処置をして、できるだけ早く専門業者に相談・補修して下さい。