体育館の床の清掃は、日常清掃と特別清掃に大別できます。床表面の土砂・ほこり・ゴミ・汚れの除去が日常清掃の基本です。それもなるべくこまめに行なうことが大切です。今日では仕上塗装の発達により、仕上面は10年位の耐久性を持っています。ただし、日常清掃が適切でないと耐用年数が短縮し、使用中に思いがけない転倒事故を引き起こすこともありますので、管理者は清掃については万全を期さなければなりません。
日常清掃は体育館専用モップによるものが主体で、集められた土砂・ほこり・ゴミなどの除去には、ほこりのたちにくい自由箒と塵取りを使用します。電気掃除機で吸い取るのもいいでしょう。体育館専用モップは60cm・90cm・120cmのものが使用しやすいようです。
ほこりが床に付着して取りにくい時は、固く絞った雑巾で拭き、溶剤タイプのクリーナー（ラバークリーナーなど）によるモップ拭きも効果的です。
ほこりやゴミがある状態でクリーナー拭きをしますと、ほこりが床に付着して、かえって汚れが取れにくくなります。
また、清掃時には水拭きをしないようにして下さい。摩耗や割れにより、木の素地が出ている部分から水が浸透し、膨張・反り・変色などを起こす恐れがあります。
床の清掃には基本的には水を使わず、汚れ除去のために水や洗剤を使う場合も固く絞った雑巾で拭き、汚れの除去後は乾いた布で水分を拭き取るようにして下さい。
