1.器具庫の大きさ
器具庫には体育器具や備品などのたくさんの物を収納しなければなりません。
計画を上回る器具・備品が追加購入されてスペースが不足し、使いづらい状態になっているのが散見されます。
設計段階で十分検討されるべきではありますが、収納棚を設けるなど小物を整理整頓することによって空間を有効に活用することを考えてください。
2.器具庫の床の構造
器具庫には重量物（バスケット台・電光得点盤・移動ステージなど）が長期間置かれますので、これらの荷重に十分耐えられる構造にすることが必要です。
3.器具庫の床の仕上げ
器具庫に持ち込まれた土砂・ほこりの清掃が容易な床上げにするべきです。
コンクリート土間仕上げとした場合は、持ち込まれた土砂・ほこりの除去が難しいばかりでなく、収納された器具・備品の機能や性能維持も困難になります。
また、器具庫の床にワックス掛けをしますと、体育館内のフロアにワックスが持ち込まれ、すべりやすくなりますので注意が肝要です。
4.器具庫と体育館フロアの境目の処理
器具庫と体育館の床仕上げが異なりますとその境界部分に段差や隙間が生じ、重量物の器具・備品の出し入れの時に床を傷つけることになります。
従って、器具庫の出入口は段差発生を防ぐ処置をすることが必要です。
