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屋内運動場等の天井等総点検用マニュアル
【第1節 天井の耐震点検と対策の実施 ステップ1-4】

ステップ1-4 屋根形状と天井形状の確認

〈確認内容〉
外観からの屋根の形状と室内側からの天井の形状を目視により確認し両者を比較することにより、天井の吊り長さに明らかな違いがないかどうかを確認する(表1-4)。
点検口が設置されていて天井裏を簡単に目視できる場合には、吊り長さ(注)に明らかな違いがないか目視により確認する。

〈解説〉
・吊り長さが一定でない天井の場合、地震力に対する応答が複雑になるおそれがあることから、天井の挙動が不規則となり局所的な力が作用して損傷する危険性が高まる可能性があり、国土交通省の技術基準における「仕様ルート」の適用の対象外となっている。

〈補足〉
・屋根と天井の勾配の違いが明らかであっても、吊り長さの違いが明らかでない場合は、ステップ3-2に従い図面診断により断面形状を確認する。

〈ステップ1-4のチェック表の利用方法〉
・表1-4 の確認結果が「撤去等検討」に該当する場合、ステップ2以降のステップを行わずに「対策の検討」に移り、天井撤去を中心とした天井落下防止対策の検討を進めることができる。
・「図面診断」に該当する場合、ステップ2以降の耐震点検に進む。