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屋内運動場等の天井等総点検用マニュアル
【第1節 天井の耐震点検と対策の実施 ステップ3-4】

ステップ3-4 天井の各部仕様の確認(2)吊りボルトの間隔

〈確認内容〉
ステップ2で収集した資料に基づき、吊りボルトの間隔注)が技術基準の規定以内であることを確認する(表3-4)。

〈解説〉
・本ステップでは天井下地伏図などに示された水平投影長さを測って、吊りボルトの間隔を簡略的に確認する。
・ただし、次のどちらかに該当する場合には、技術基準の方法に戻って天井面積に対する吊りボルト配置を確認する注)。
確認した結果、技術基準を満たす場合は「OK」、満たしていない場合は「要検討」と判断する。
(1)天井面が急勾配の場合(半円に近い円筒形屋根や瓦葺き屋根など)
(2)一般的な吊りボルト配置よりも広い間隔が採用されている場合(補足参照)
・天井下地伏図は、一般的に天井工事の専門工事業者が作成する「施工図」に含まれる。

〈補足〉
・勾配天井では、吊りボルト間隔実長は水平投影長さよりも大きい。
しかし、次のような一般的な吊りボルト配置が採用されていれば、3寸勾配(3/10)までは、表3-4 に示す確認方法を準用することができる。
(1)石膏ボード捨張り天井:XY 両方向とも約0.9m の間隔
(2)システム天井:XY 両方向とも約1.2~1.3m の間隔