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新型コロナウイルス感染拡大から社会体育施設の再開時の感染防止策について
施設管理者が準備等すべき事項

(1)手洗い場所
施設管理者は、利用者が施設を利用している間に手洗いをこまめに行えるよう、以下に配慮して手洗い場所を確保することが必要です。
・手洗い場には石鹸(ポンプが望ましい)を用意すること。
・「手洗いは30秒以上」等の掲示をすること。
・手洗い後に手を拭くためのペーパータオル(使い捨て)を用意することも考えられる。
・手洗いが難しい場合は、アルコール等の手指消毒剤を用意すること。

(2)更衣室、休憩スペース
更衣室や休憩スペースは感染リスクが比較的高いと考えられることに留意することが必要です。
施設管理者は、運動・スポーツを行うための服装に着替える更衣室や、一時的な休息をするための休憩スペースについて、以下に配慮して準備することが求められます。
・更衣室・休憩スペースの広さにはゆとりを持たせ、他の利用者と密になることを避けること。また、休憩スペースでは、対面での食事や会話をしないようにすること。
・更衣室・休憩スペースにゆとりを持たせることが難しい場合は、一度に入室する利用者の数を制限する等の措置を講じること。
・更衣室・休憩スペースで複数の利用者が触れると考えられる場所(ドアノブ、ロッカーの取手、テーブル、イス等)については、こまめに消毒すること。
・換気扇を常に回す、換気用の小窓を開ける等、換気に配慮すること。
・スタッフが使用する際は、入退室の前後に手洗いすること。

(3)洗面所
洗面所(トイレ)についても感染リスクが比較的高いと考えられることに留意することが必要です。
施設管理者は、運動・スポーツを行う際に利用する洗面所(トイレ)について、以下に配慮して管理することが求められます。
・トイレ内の複数の利用者が触れると考えられる場所(ドアノブ、水洗トイレのレバー等)については、こまめに消毒すること。
・トイレの蓋を閉めて汚物を流すよう表示する。
・手洗い場には石鹸(ポンプ型が望ましい)を用意すること。
・「手洗いは30秒以上」等の掲示をすること。
・手洗い後に手を拭くためのペーパータオル(使い捨て)を用意することも考えられる。
(利用者にマイタオルの持参を求めても良い。布タオルや手指を乾燥させる設備については使用しないようにすること。)

(4)スポーツ用具の管理
施設管理者は、スポーツ用具を複数の利用者が共有しないようにするため、利用者が所有するスポーツ用具を持参してもらうよう周知するなど、配慮して準備することが求められます。
やむを得ず共有するスポーツ用具については、手が頻回に触れる箇所を工夫して最低限にした上で、こまめに消毒することが求められます。
特に、利用者にスポーツ用具の貸出を行う場合は、貸出を行った利用者を特定できる工夫をするとともに、貸出前後に消毒することが重要です。

(5)観客の管理
施設に観客も入場させる場合には、観客同士が密な状態とならないよう、必要に応じ、あらかじめ観客席の数を減らすなどの対応をとることが求められます。
また、大声での声援を送らないことや会話を控えること、会話をする場合はマスクを着用すること等の留意事項を周知することが必要です。

(6)運動・スポーツを行う施設の環境
・換気
運動・スポーツを室内で実施する場合には、換気の悪い密閉空間とならないよう、十分な換気を行う必要があります。
具体的には、換気設備を適切に運転することや、定期的に窓を開け外気を取り入れる等の換気を行うことが必要です。
このことを施設管理者が適切に行うとともに、利用者に周知を行うことが必要です。
・施設の維持管理
施設管理者は、体育館の床をこまめに清掃したり、プールの水質基準を適切に管理したりするなど、関係法令等に従った適切な管理について、感染拡大防止の観点から改めて徹底することが必要です。
なお、体育館のフローリング床の日常清掃においては、水拭きは床板の劣化につながるため行うべきではなく、乾拭きが基本となります。
ただ、汗等で汚れている箇所がある場合は、固く絞ったモップ・雑巾で拭いた後、きちんと乾燥させるという方法が考えられます。
その際、消毒のために適切な濃度に希釈した市販の塩素系漂白剤を使用することは可能ですが、使用後にきちんと拭き取ることが必要です。
現時点でワックスが使用されている床の場合、アルコールは、床を白濁させるおそれがあるため、部分的に試してから使用することが考えられます。
また、他の床材の場合は、床材の特性に応じた清掃・消毒を行うことが必要です。
必要に応じて専門業者に確認をするとともに、清掃事業者等にも適切な維持管理の徹底を図るようにする必要があります。
・その他留意点
プールにおいては、水を介した感染リスクは極めて低いと考えられていますが、例えば遊泳プールで密な状態(いわゆる芋洗い状態)で大勢が戯れている場合は、会話や接触による感染リスクが高まりますので、密な状態とならないようにする必要があります。
なお、手洗い場所、更衣室、休憩スペース等において留意すべき点は、プールも同様です。
また、会話や接触による感染リスクは、プールに限らず体育館等の施設においてもありますので、同様の取組が必要です。

(7)施設の入口
施設管理者は、施設の入口にて指の消毒設備を設置するとともに、施設利用時の利用者が遵守すべき事項のチェックリストを掲示することが求められます。

(8)ゴミの廃棄
鼻水、唾液などがついたゴミは、ビニール袋に入れて密封して縛り、ゴミを回収する人は、マスクや手袋を着用することが求められます。
また、マスクや手袋を脱いだ後は、必ず石鹸と流水で手を洗い、手指消毒することが必要です。

(9)清掃・消毒
市販されている界面活性剤含有の洗浄剤や漂白剤を用いて清掃することが求められます。
通常の清掃後に、不特定多数が触れる環境表面を、始業前、終業後に清拭消毒することが重要です。
なお、手が触れることのない床や壁は、通常の清掃で構いませんが、手が触れる可能性がある体育館の床等は適切に清掃・消毒することが求められます。