ステップ3-5 天井の各部仕様の確認(3)斜め部材(ブレース)の配置
〈確認内容〉
ステップ2で収集した資料に基づき、斜め部材1組当たりの室面積が技術基準の規定以内であることを確認する(表3-5(1))。
斜め部材が各方向に、概ね釣り合いよく配置されていることを確認する(表3-5(2))。
〈解説〉
・本ステップでは次の方法によって斜め部材の配置数を簡略的に確認する。
(1)斜め部材の数:図面上のX方向とY方向とで別々に求める。
(2)室面積:通り心で囲まれた面積から求める。
(3)各方向の斜め部材1組当たりの室面積=室面積÷X方向(Y方向)の斜め部材本数×0.5
・ただし、天井面が急勾配の場合には、簡略的な方法によらず、技術基準の方法により有効な斜め部材1組当たりの天井面積を確認する。
・斜め部材が天井全体に釣り合いよく配置され、天井の一部に偏っていないことを確認する。
〈補足〉
・斜め部材は2本1組で有効に設置する必要があるが(ステップ3-6参照)、本ステップでは「斜め部材2本」を「斜め部材1組」とみなして概算する。
ただし、この方法で「OK」になった場合は技術基準の方法により有効な斜め部材1組当たりの天井面積を確認する。
・勾配天井では1組の斜め部材の長さが左右で異なっており、急勾配になるほど斜め部材も長くなる。
3寸勾配(3/10)までは表3-5(1)に示す確認方法を準用することができる。