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屋内運動場等の天井等総点検用マニュアル
【第1節 天井の耐震点検と対策の実施 ステップ4-1】

ステップ4 実地診断
〈実 施 者〉
専門家(建築士等の有資格者)

〈確認内容〉
ステップ3で確認結果が「実地診断」「OK」となった項目について天井裏から目視確認・計測を行って、図面診断で表3-1~3-8 に整理した内容に対して、実際に技術基準を満たす対策が適切に施工されているかを確認し、対応状況を赤字で記入していく。
図面診断と結果が同じ場合には赤丸をつける。

〈解説〉
・目視確認は図面診断の結果を確かめるために必要な部分に対して行う。
計測による確認は矩計図や天井断面図に対応する部分など、天井を代表する部分で行う。
・天井点検口が適切な位置にない場合は、天井の一部を外して実地診断を行う。
この場合、ローリングタワー(移動式足場)などの仮設が必要になることが多い。
・目視・計測の結果は写真記録する。撮影対象の位置は天井下地伏図、天井断面図、天井伏図などに記入する。
・天井の現況がステップ2の収集資料と異なる場合は、そのコメントを写真に付ける。
また、天井下地伏図、天井断面図、天井伏図などを元図として天井現況の略図を作成する。
・天井下地伏図、天井断面図、天井伏図などがステップ2で収集できなかった場合は、小屋伏図、断面図、平面図などを利用して天井現況の略図を作成する。

〈補足〉
・適切な位置に天井点検口がある場合は、学校設置者の技術職員(建築士等の有資格者)が実地診断を行うこともできる。
・耐震診断や耐震改修などを実施した建物では表3-1~3-8 に示した項目の目視や計測が済んでいることがある。これらによって、表3-1~3-8 に示した項目の全てが「OK」であると確認されている場合には、実地診断を省略することもできる。
・今後耐震診断や耐震改修などを実施しようとしている建物では、天井等の耐震点検や対策を併せて行うことが効率的かつ効果的である。

対策の検討
〈確認内容〉
ステップ4の実地診断の確認結果を踏まえ、天井の落下防止対策を検討する。
「対策の検討」に加え、留意すべき点として以下の内容が考えられる。

〈補強の可能性の検討〉
・実地診断によって「吊りボルトが錆びており取替えが必要」と確認された場合、天井面の全面的な撤去が避けられないため、実質的に「補強」は不可能と考えられる。