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屋内運動場等の天井等総点検用マニュアル
【第2節 照明器具、バスケットゴール等の取付部分の耐震点検と対策の実施 1-2】

1-2 天井照明器具の落下防止対策の確認
〈確認内容〉
吊下式バスケットゴールの場合
吊り元の仕様やフレームの接合部、ワイヤ、バックボード等の取付部分の状態を目視により確認する(表付1-2-1)。
また、必要に応じ、取付詳細図等を確認する。
壁面式バスケットゴールの場合
フレームの接合部やバックボード等の取付部分及び取り付けている壁面の状態を目視により確認する〈表付1-2-2〉。
また、必要に応じ、取付詳細図等を確認する。

〈確認結果〉
OK の場合:本確認を完了する。
要対策の場合:バスケットゴールの保守業務とともに、必要な落下防止対策を行う。

〈解説〉
・バスケットゴールの取付位置は壁と天井とに分かれる。前者は専用架台、後者は専用梁への取り付けが推奨されている 注1)。
・バスケットゴールの取付部分、フレーム接合部分に変形・腐食・緩み・亀裂がある場合は適切な修繕を行う。
・吊り天井が設置されている場合は、吊下式バスケットゴールの吊元等の確認は天井の実地診断(ステップ4)と併せて行う。
・バスケットゴールがギャラリーの腰壁などに設置されている場合、RC 部分にひび割れが生じていることがある。この場合はコンクリート片の落下防止対策も行う(参照:第3節「関連する構造体の点検と対策の実施」)。

〈補足〉
・古いバスケットゴールは現行の協会規格・仕様を満たさないものがある。当該装置の型式を体育施設メーカー等に確認し、現行の協会規格・仕様を満たさない場合は落下防止対策を実施する。
・バスケットゴールの古い規格・仕様の例は次の通りである。
(1)吊下式バスケットゴール:小屋組鉄骨等に直接取り付けている(専用梁未設置)。
(2)壁面式バスケットゴール:折りたたみ式フレームの接合部に緩み止めナット等が使用されていない 注2)。
(3)両者共通:木製バックボードが木ねじのみで取り付けられているなど、容易に外
れないような措置が講じられていない。注3)
・吊下式バスケットゴールのワイヤは劣化すると、破断する可能性がある。
・吊下式バスケットゴールに類似する取付方法をもつ運動具として、天井に設置された体操用のつり輪がある。
注1)1990年代以降の日本バスケットボール協会規格は、建築工事によって設けられた専用架台(RC腰壁等)や専用梁(小屋組鉄骨とは別に設けられたH形鋼)へのバスケットゴール取り付けを推奨してきた。
注2)緩み止めナットが普及する以前の折りたたみ式フレームの接合部には、ピンを上から差しただけのものなどがあるため、接合部が外れない対策が講じられていることを確認する。
注3)容易に外れないような措置の一例として「鬼目ナット」の取付け部への使用などがあげられる。