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体育館スポーツフロアの仕上材の保護対策

1.マットによる土砂・ワックス類の侵入防止
体育館の出入口が屋外に面している場合には土砂が侵入しやすく、他の部屋や建物と接続している場合には、他の床の油脂やワックス類が靴底に付いて入ってくることが多くなります。
いずれにしても、体育館の出入口で土砂・ワックス類の侵入を防ぐことが大切です。それには、靴拭き用のマットを出入口に敷くことが最も効果的です。マットは屋内用と屋外用があり寸法も各種作られていますので、使用場所に適したものを選ぶことができます。
マットは消防法により、防炎の認定製品の使用を義務付けられることがあります。また、フロアシートやマット類は置きっぱなしにしますと床が変色することがありますので、マットの交換や位置換えを適宜行なって下さい。

2.土足・ハイヒール類の使用禁止
体育館を講堂として、また催し物に使用する時には、外来者が土足のまま床に立ち入らないような処置をとる必要があります。
特に、ハイヒール・ダンス用シューズなど底の硬い履き物で踏み込みますと床に傷が付きやすいので、専用スリッパを置くなどして防止しましょう。

3.傘類の持込禁止
傘や先の尖った器物を持ち込みますと、床の損傷の原因となりますので注意しましょう。

4.フロアシートの利用
土足での立ち入りを防止できない場合には、床の保護のためにフロアシートを敷きつめましょう。机・椅子などを使用する時にも効果的です。フロアシートは軽くて強度と耐候性に優れた完全防水のものが望まれます。マットと同様に消防法と床の変色にも注意が必要です。

5.椅子の脚などのカバー
体育館に持ち込まれる机・椅子などの脚には軟らかいカバーをかぶせましょう。
フロアシートを使用しない場合には特に必要です。備品などについても同様の配慮が必要です。

6.重量物の運搬・設置
移動式バスケットゴール・ローリングタワー・ピアノなどの重量物を移動する時には、合板などで床を保護しましょう。
運搬車を利用する時には車輪が床を傷つけないよう、十分巾がある軟らかいものを使用しましょう。その通路には傷の原因となる釘・小石がないよう、また車輪自体にも小石などが食い込んでいないかよく点検しておきましょう。
重量物を設置する場所も合板などで保護しましょう。

7.水分の持込禁止
外部からはもちろん、建物内部の便所・シャワー室・洗面所などからも水分を持ち込みやすいものです。水分の持ち込みを防止するには、各出入口に靴拭きマットを敷くと効果的です。靴拭きマットは常に乾燥させたものを使用しましょう。

8.結露の防止
スポーツフロアの結露は、室内の湿度が高く床面温度が室内温度に比べて低い時に、床の表面に水滴が発生する現象です。
体育館の床面の結露は施設自体の損傷を早めるだけでなく、スポーツの際にすべりやすく転倒の危険性もあります。
結露の防止は発生原因を見極めた上で行ない、結露が発生しやすい体育館では専門業者と相談してその対策を用意しておくことが必要です。万一結露が発生して床面が濡れた状態になった時は、速やかにモップなどで拭き取り、床の保護と競技者をすべりや転倒から守る必要があります。