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バドミントン活動ガイドライン
(日本バドミントン協会)1

1.大会開催への配慮及び準備に関する留意事項
主催者は大会実施に際して従来の大会運営作業に加えて、会場内において参加者が密にならないようにすることや、飛沫防止対策などの感染症拡大防止対策を行い大会運営することが必要となります。
以下の点などを事前に自治体等の関係機関と主催者側との間で確認し、事前に伝達事項の周知を行ってください。
特にバドミントンの大会においては、当日の受付、パンフレット配布、オーダー用紙配布回収、会場練習、開閉会式、観客席や控室などでの試合待機時間などの場面で、参加規模によっては密な状態となることが想定されます。
従来の形に捉われず、開催時期や使用する施設の規模、地理的条件等を充分検討したうえで、大会規模を設定し実施に向けて作業を進めてください。

(1)大会関係者について
大会関係者(大会に関わる人)とは、選手だけでなく、チームスタッフ・大会スタッフ、大会カテゴリーによっては保護者までを対象とする。
・選手及び指導者、大会スタッフ等の関係者の総数を想定して検討する。
・運営スタッフ等の体調確認を行う。
運営に関わる全てのスタッフの検温を実施し、書類(団体用:別紙1/個人用:別紙2)による体調の確認を行う。
・大会関係者は、常時マスクを着用する。水分補給を促し、熱中症対策も講じる。
・状況により、観客(応援者)の入場制限を行う。(事前告知)
段階を経て、観客の入場方法を検討する。

(2)会場内使用する物品の確認
感染拡大予防として、各所で使用する物品(消毒薬、遮蔽用具、清掃用具等)を事前に確認し準備する。
その際、主催者側と開催施設側で準備する範囲等を明確にする。

(3)式典等、運営の簡略化
開閉会式、表彰式などは、参加者が密になる状態を避けるため、開催の有無、 参加者の制限、内容の簡略化など、柔軟に対応する。
・レセプションについては、極力開催しないこと。
・諸注意などの伝達事項は、書面配付や SNS を活用する。
・物品販売の規制又は禁止する。

(4)大会会場内に関する確認及び準備事項
会場の使用方法等については、施設管理者(自治体・指定管理者等)と十分に協議の上、実施内容や役割を決める。

1)会場出入口等
・ドアを常時開放する(換気とドアへの接触を防ぐため)。
・開場時に人数を区切って入場させる(事前に来場時間分けを行うなど来場時間を分散する)。
・下駄箱の利用を禁止する(各自ビニール袋で自己管理等を行う)。
・入場制限を行う際は、事前に制限方法を決め、施設側へ伝える。
・密を避けるため、組み合わせやタイムテーブルの貼付は行わない。

2)トイレ、手洗い場所
トイレ(洗面所)は感染リスクが比較的高いため、以下に配慮する。
・関係者が触れると考えられる場所(洗面台、ドアノブ等)をこまめに消毒する。
・洗面所には、石鹸(ポンプ型が望ましい)やアルコール等の手指消毒剤を用意する。
・手指乾燥機は使用しない。

3)更衣室、食事・休憩・待機スペース(参加者)
・更衣室の使用範囲を更衣のみとし、シャワー・ロッカーの使用を禁止する。
・更衣室の規模により、人数制限(定員)を決める(施設管理者との協議)。
・食事場所は、飛沫が発生し感染リスクが高いことから、場所を指定し、密にならないよう感染拡大防止を徹底する。屋外への設置を推奨する。
・参加者の待機スペースは、利用可能範囲を示し、使用場所を指定し席の移動を禁止する。
・定期的な消毒を行う。

4)大会本部及び関係者控室
・大会本部の設置は、密を避けるように配置し、適切な運営スペースを確保する。
・関係者控室は、なるべく多くの部屋を確保し、密を避けるようにする。但し、確保が困難な場合は、飛散防止シート等の設置、利用人数の制限を行う。
・可能な限り常時、窓や扉を開放する。難しい場合は、換気をこまめに行う。
・運営物品や共用物等は、定期的に消毒を行う。

5)競技会場(競技スペース)及び競技関係用具類等
バドミントンの大会は体育館内で行われるため、換気については特に配慮が求められます。また、競技で使用する用具には不特定多数の方が直接手を触れる物が多いため、開催期間の前後を含む継続した対応が必要です。
・遮光性に配慮の上、可能な限り窓や扉を開放して行う。
・窓や扉の開放ができない場合は、換気の悪い密閉空間とならないよう十分な換気を行う。その際は、換気のタイミングや換気時間等を決め、事前に周知する。なお、常時換気できる設備がある場合は、可能な限り使用する。
・コートサイドには、選手が使用するカゴやドリンクケースを設置せず、各自バッグを持参させ、飲み物も各自バッグに収容させる
・コーチ席は1席、または設置しない。
・コートのモップ掛けは、ゲーム毎と試合終了後に行う。
・毎試合終了後、審判台・サービスジャッジ席・線審席・コーチ席・サービス高測定器・得点板等を消毒する。

6)競技関係者及び競技中の確認事項
・主審、サービスジャッジ、線審、得点係等は、マスクを着用する。(水分補給を促し、熱中症対策を講じる)
・試合終了後、線審または得点係は、審判台・サービスジャッジ席・線審席・コーチ席・サービス高測定器・得点板等を消毒する。
・サービスジャッジ、線審は手袋(ビニール/ゴム)を使用する。
・選手同士や審判員との握手は行わない。
・トスは、フィジカルディスタンスを確保して行う。
・コールは、必要最小限とする。
a.「プレイ」「フォルト」「レット」「ゲーム」等のみで行う。
b.サービスジャッジは、違反の種類を示す指定の合図を行い、コールはしない。
c.線審は、指定の合図を行い、コールをしない。(主審とのアイコンタクトが重要)
d.得点板がある場合は、ポイントのコールをしない。
・シャトルの交換は、選手がシャトルを直接筒から取り出すか、選手が一定の距離にきたら、投げて渡す。シャトルの交換時は、選手が回収ボックスに入れる。

7)観客の管理
・発熱者の入場を禁止する(外出前の検温の徹底または、入場時の検温を行う)。
・観客の入場を認める場合には、マスクの着用を義務付けたうえで、出入口付近や通路にアルコール等の手指消毒剤を設置し、観客同士が密な状態にならないように、あらかじめ定員を設定し間隔を空けるなど配慮する。
・一斉に観客の移動が発生し、密になりそうな場合は、主催者によるコントロールが重要となりますので、事前にシミュレーションを行う。観戦場所が狭い場合には、当面の間、観客の入場を不可とする。
・応援は、声援を不可とし、拍手や指定した鳴り物に限定し、指定した席で行う。席を移動しての応援や手すりからの応援はさせないようにする。会話をする場合は、マスクの着用を励行し、あらかじめ観客者には周知する。
・会場内での諸注意等を事前周知する。

8)ゴミの処理
感染症拡大防止の観点から各自持ち帰り自宅で処分させてください。ただし、大会運営上発生したゴミは、マスク・手袋を着用した上で回収し、破棄する。作業後は、必ず手を洗い、手指を消毒する。