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JBA バスケットボール事業・活動実施ガイドライン
(日本バスケットボール協会)3

陽性者/濃厚接触者/体調不良者が判明した場合の対応

1)陽性者/濃厚接触者/体調不良者が出た場合の考え方について

・最も大切にしなければならないことは、バスケットボール活動によって「集団感染(クラスター)・感染拡大を起こさないこと・誹謗中傷を生み出さないこと」です。
・バスケットボール活動を行って良いのは「感染していない者」が大前提です。バスケットボール活動では、感染している者がいる中では感染対策を行っても感染しないようにすることは大変困難です。
・大きな症状が見られなくてもウイルスに感染している可能性があり、軽い風邪の症状を見逃さないことが大切です。熱中症と風邪の症状、感染症状は似ています。従って体調がおかしいと感じたら「積極的に休むこと」です。
・指導者・選手は練習を休むことに抵抗がある方もいるかもしれません。しかし、現在はこれまでの状況とは異なる状況にあることを受け入れてください。集団感染が発生すればより大きな支障が出ます。従って「やりたくとも辛抱すること」を指導者が選手に伝え、チーム全体の理解を促してください。
・大会前だけでなく日常的にチーム内に感染対策責任者(担当者)をおき、選手スタッフの健康チェックのみならず、選手スタッフのご家族の健康状況に変化がないかについても情報収集を心がけ、チーム内でクラスターが発生しないように注意を払ってください。
・活動の停止や大会参加への自粛が行われる場合、このことに対してチーム内、チーム関係者、保護者等の間で誹謗中傷が起こることがあってはなりません。事前にこの対応についてチーム内・関係者・保護者等と共通認識を持つ機会を作ってください。

2)体調不良者への対応

(1)新型コロナウイルス感染が疑われる体調不良者への対応
・ 厚生労働省が発表している以下いずれかの目安に該当する方は、「帰国者・接触者相談センター」に相談してください。地域によっては医師会や診療所等で相談を受け付けている場合があります。
・ 症状が強い場合は、翌日まで待たずにセンターへ相談、または病院受診を検討してください。
1. 息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱などの強い症状のいずれかがある場合。
2. 重症化しやすい方(高齢者や基礎疾患がある人)で、発熱やせきなどの比較的軽い風邪症状がある場合。
3. 比較的軽い風邪が続く。
※ 発熱症状が出ない感染ケースもあるため、上記症状を感じた場合は必ず相談してください。
【厚生労働省・健康や医療相談の情報】
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kenkou-iryousoudan.html#h2_1
【帰国者・接触者相談センター】(令和2 年7 月31 日時点版)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html
・ 上記の目安に該当せず、「帰国者・接触者相談センター」や医師会、診療所等で相談を受けずに自宅療養する場合、発症から数えて 2 日および症状消失後より数えて 3 日間は活動を休むことを推奨します。
症状が悪化、あるいは2 日間の症状持続が見られた場合には速やかに「帰国者・接触者相談センター」や医師会、診療所等に相談してください。
・ 体調不良者は,体調不良であることをチーム感染対策責任者に報告をしてください。また大会がある場合、チーム感染対策責任者は大会主催感染対策責任者に報告をしてください。
・ 体調不良者は発症から数えて 2 日および症状消失後より数えて 3 日間は活動を休み、自宅療養することを推奨します。
・ 症状消失後 3 日間は自宅療養とする新型コロナウイルス感染に対する一般方針があります。感染していたとしてもウイルスの排出量が少なくなり感染リスクを下げることができるためです。
・ 症状消失後4日目に活動を再開したとしても、コンディション調整・感染リスク低減のために、4〜6日目までは個別トレーニングを行い、7日目以降に体調を考慮しながらチーム活動に段階的に復帰することを推奨します。
(2) 上記の目安に該当する体調不良者が出た場合のチーム活動
・ 発症の前日または前々日までチーム活動があった場合、体調不良者(陽性か陰性かが判断できない)と接触しているため、チーム活動を最低2 日間行わないことを推奨します。
・ 前日、前々日とチーム活動がなかった場合(48 時間以上接触がないといえる場合)、他に体調不良者が存在しないことを確認後、チーム活動を行っても構いません。
・ 活動の停止や大会参加への自粛が行われる場合、このことに対してチーム内、チーム関係者、保護者等の間での誹謗中傷の防止に努めてください。

3)陽性者が出た場合の対応

(1) 陽性者本人の対応
・ 陽性者は、保健所の指示に従って、療養(原則入院またはホテル隔離(自宅待機の場合あり))を行ってください。
・ 2 週間の行動記録提出、感染対策内容調査等がなされます。
・ 検査結果、医療機関もしくは保健所から指導された療養方法とその他指導などの情報を所属チームや所属校に共有してください。
・ 陽性と判定された方が退院(入院・自宅宿泊療養)できるのは、厚生労働省の基準によります。
【厚生労働省退院基準・解除基準の改定】
https://www.mhlw.go.jp/content/000639696.pdf
・ 療養終了後(日数は症状により異なる)は、トレーニング再開ガイドラインなどを参考に、ケガ防止を考慮しながら徐々に活動量・強度を増やすようにしてください。
(2) 陽性者が所属するチームの対応
・ 所属長(学校の場合)、都道府県協会、所属連盟へ報告してください。
・ 保健所の指示に従って濃厚接触者の特定及び感染拡大に対するリスクの管理を行ってください。
・ 陽性者の症状が出た時点から48 時間前までにチーム活動があった場合は、保健所による濃厚接触者の選定が決定されるまでは、チーム活動を自粛してください。
・ 保健所により濃厚接触者が特定された場合、陽性者/濃厚接触者以外のメンバーで活動を再開することは可能です。但し、保健所や自治体の指示がある場合はこれに従ってください。
・ 陽性者の症状が出た時点から48 時間前までにチーム活動がなかった場合は、チーム活動を実施することは可能です。但し、保健所や自治体の指示がある場合はこれに従ってください。
・ 活動の停止や大会参加への自粛が行われる場合、このことに対してチーム内、チーム関係者、保護者等の間での誹謗中傷の防止に努めてください。

4)濃厚接触者が出た場合の対応

(1) 濃厚接触者と特定された選手・スタッフ本人の対応
・ 濃厚接触者は、保健所の指示に従って、自宅待機・隔離等の対応を取ってください。
・ 2 週間の行動記録提出、感染対策内容調査等がなされます。
・ 検査結果を所属チームや所属校へ報告をしてください。
・ チーム内の陽性者との濃厚接触の場合か、チーム外の陽性者との濃厚接触の場合かを確認してください。
・ 療養終了後(日数は症状により異なる)は、ケガ防止のためにも段階的に活動再開するようにしてください。
(2) 濃厚接触者が選手・スタッフに出たチームの対応
・ 所属長(学校の場合)、都道府県協会、所属連盟へ報告してください。
・ チーム内の陽性者との接触によって濃厚接触者となった場合は「陽性者が所属するチームの対応」に従ってください。
・ チーム外の陽性者との接触によって濃厚接触者となった場合で該当の濃厚接触者が無症状である場合、濃厚接触者認定日から48 時間(次の日から最低2日間)はチーム活動を制限してください。
・ 該当の濃厚接触者に発熱や感染症状がある場合は、検査結果が出るまで(または隔離解除となるまで)はチーム活動を自粛してください。
・ チーム外の陽性者との接触によって濃厚接触者となった場合、判明前48 時間以内にチーム活動を行っていなければ活動を自粛する必要はありません。(該当の濃厚接触者が発症の有無にかかわらず PCR 検査で陽性となった場合、発症日からさかのぼって48 時間チーム活動を行っていなければ誰も濃厚接触者に該当しないため)
・ 活動の停止や大会参加への自粛が行われる場合、このことに対してチーム内、チーム関係者、保護者等の間での誹謗中傷の防止に努めてください。
(3) 選手・スタッフの同居家族、同居者が濃厚接触者と特定された場合の対応
・ 選手・スタッフの同居家族や同居者がチーム活動以外の場によって濃厚接触者と判定された場合、選手・スタッフは濃厚接触者には該当しないため特別な制限はありません。
・ ただし、濃厚接触者に感染が疑わしい症状を認めた場合は、選手・スタッフは自宅待機を行い、症状出現時は体調不良者の対応と同様に「帰国者・接触者相談センター」(地域によっては医師会や診療所等)に相談してください。